この花を見ていつも反射的に思い出すことがあります。庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」に出てくる
「シワよせて 煙草すうかや ワレモコウ」
の一句です。本当の意味はわかりませんが、なんだかこう、シブイとショボイがうまく言い表されているようで記憶に残ります。
それにしてもこの一句で30何年ですからね(笑)。記憶ってどういう仕掛けになっているのだろうと、つくづく思います。
このワレモコウ、他にも命名の経緯の面白さ、楽曲の「吾亦紅」の歌詞をめぐる議論と、地味な姿とは裏腹になにかと話題が多い、ちょっとお得な野の花です。