「庭にスミレが咲いてるよ」と妻の声。
「ほんとだ・・・でも、ちょっとちっちゃくない?」
というわけで、調べてみると、葉も小振りでハート型に近いし、たぶんヒメスミレだろうということになりました。
スミレって、写真に撮るととても鮮明なすみれ色に見えますが、道ばたの側溝なんかにポツンと咲いていて、自己主張が少ないなと思います。
このスミレという名前ですが、大工道具の「墨入れ」に形が似ていることからスミレになったそうです。「墨入れ」は子供のころ納屋で目にしたことがあるけれど人が作ったもの。宮大工の道具だったとしても、どんなに遡ってもせいぜい1300年前です。
名付けられたのがいつかはわかりませんが、静かに咲く花に「墨入れ」から名前を与えたのはどんな人だったのでしょうね。宮大工が一服しながら、道具の側に咲く花に思いを寄せたような場面が目に浮かびます。