最新コメント

アーカイブ

PUTON 2010/03/17

展示品のなかで、もっとも多くの方の注目を集めたのが、クッキンガーデンの4坪タイプのセットプランです。

このプランは、出幅3600mm、間口3665mmの4坪のデッキ、幅1700mm、奥行800mmのテーブル、専用シェード、MAGIS社の椅子4脚、プランター4個で構成されます。全部セットで約116万円です(工事費別途)。

セットとはいえ100万円を超える商品に、価格障壁が超えられるかと気掛かりでしたが、思い掛けない展開となりました。25万円のテーブルが「高すぎる」と言っていた人の言葉が、「このセットが116万円とは意外と安いですね」に変わったのです。

テーブルを単体で販売していた一年間は、「リビングでも20万円を超えるテーブルは高級品ですよね。なのに、庭で雨ざらしにするテーブルに25万円でしょ、それって高過ぎですよ」という声が多かったのです。

しかし、その同じ人が、4坪プランを見て実際に椅子に座ると顔をほころばせてこう言うのです。

「100万円を超える買い物ってありますよね。クルマとかリフォームとか。でも、空き地にポンと庭ができ上がって、こんなカッコイイ感じで庭でくつろげると思ったら、116万円って安いですよ!」

こうした感想を漏らす方が実に多く、シーンを思い描くことがどんなに大切か、身をもって体感しました。

都会やその周辺にある分譲住宅は、その多くが庭のスペースが手付かずのまま、事実上の更地として売られています。この更地が少しでも庭として機能したらと願っています。一軒では2坪や4坪といった小さな面積ですが、庭に出ることが習慣になると、植物への興味がわき、野菜を育てようという気持ちになり、昆虫の役割が理解できるようになります。さらに、太陽や風に囲まれることでより自然な暮しとなり、ひいては精神的なくつろぎが得られます。庭は本来そのような役割をもって建物と隣接しているのではないでしょうか。住宅とともに庭がその機能をとりもどすこと、それは現代の都市生活における「庭ルネッサンス」だと考えます。

今回の展示会はたいへんな冒険でしたが、多くの方々と庭を活用し楽しむことのすばらしさを、感動をもって共有できたことが最大の成果でした。

まだまだ小さな一歩ですが「日本の庭ルネッサンス」を目指してがんばりたいと思います。みなさん、ありがとうございました!

web拍手

ショートストーリー

関連サイト

wwwを検索
www.ios-garden.com を検索
利用規約
Copyright 2009 Nakashima Propeller Co., Ltd. All Rights Reserved.