テスさんのミントの写真を拝見して、ミントのおしぼりを思い出しました。最近ではレストランやカフェに行っても、きちんとしたおしぼりが出されることが少なくなりましたね。使い捨てのウエットティッシュが出てくればいい方です。
しかし、ときには、冬場なら蒸した、夏なら冷蔵庫で冷やしたハンドタオルに出会うことがあります。私が立ち寄るバー「BANC」もそのひとつ。カウンターについてすぐに手渡されるのは、冷蔵庫から取出したばかりのハンドタオル。汗だくで過ごした一日の終わり、最初の一杯の前、きゅんと冷えたおしぼりはさまに格別です。
ところがです、「BANC」のおしぼりはそれだけではありません。ひと工夫あるのです。それはフレッシュミント。タオルを絞るとき、青々としたミントの葉がタオルに挟み込まれます。それをぎゅっと絞って供される。その瞬間に放たれるミントの香り。そして冷えたおしぼりが肌を冷ます。実に粋なはからいです。
そんな特別なおしぼりを、自宅の庭で真似してみました。庭に伸びたミント摘んで、冷蔵庫から取出した冷えたタオルに挟み込む。たったこれだけの工夫が、クッキンガーデンの夕暮れを、身も心も涼やかに演出してくれます。
テーブルのグラスには冷えたビールから立ち上る細かな泡。あ〜、極楽、極楽〜(笑)。
クレソン料理の数々・・・めくるめく世界ですネ
人類は「狩猟民族&農耕民族」という分け方があったようですが、私たち夫婦、特にカミサンはこの分類で言えば「採集民族」です。それの直系とでも言うか、ひとたび採りに掛かると半端じゃない。
地茸採りなら大ザルに山盛り(黄シメジ、網茸、時には松茸も)
オリーブの実なら5kgくらい(塩浸けにする。)
黄シジミなら一回でバケツに半分(週に一回出動、近所にも配る。)
クレソンならバケツ一杯(もっと採れるがこれが適量)
コケ桃の実なら買い物袋にずっしり(コケ桃酒を造る。)
夏みかんを大型旅行鞄にギッシリ(全部ジャム&表皮の砂糖浸けに)
でも、農耕民族のPUTONさんにはかなわない。右手にパソコン左手で稲作ですから。これで鶏を飼って潰せたら完璧です。
世界の70%の民族は米を食べる。だから経済戦略国家アメリカは必死に米を研究している。何故アメリカがそんなにまで米を・・・米国と言いますがな!
山間部のせせらぎで自生しているクレソンならよく見かけますが、舌切り雀さんのこれはちょっとスゴイ! カーペットというか敷き布団、いやマットレス。しかもこれ、写真から察するに、普通にクルマや自転車で行けそうなところですね。こころなしか、ワンちゃんも笑い顔のような(^^)。
しかし、これだけ大量だと、鍋だけにするのはもったいない気がしないでもない。サンショウの木の芽和え、バジルのジェノベーゼ、ブドウやイチゴならジャムなんかみたいに、クレソンの保存食だってできそうだと調べてみると・・・・なんと、クレソン健康食品、クレソン煎餅、クレソンパウダー、濃縮エキスまである。でも、これは工場生産の加工品ですね。
ならばクレソンのレシピはとググッてみると、いや〜、山ほどありますね。大半はサラダ類ですが、なかには「クレソンとソーセージのペンネ」「砂肝とアーモンドのオイスター炒め」なども。さらに、「クレソンと味噌の魚介和え」だってあります。これはクレソンを摺り、白味噌、砂糖、豆腐で和えたものですから、白和えを連想しますが、オリーブオイルで味を整えるとありますから、オランダガラシらしい味わいなのかもしれませんね。
いずれにしても、こんなシーンを思い浮かべるのは私だけでしょうか。
「今日は外で食べるぞ」
「じゃあ、庭のテーブルに食器出すわ」
「よっし、ちょっと行ってくる」
「よろしくね」
「採れたよ、けっこう」
「何? 今日は」
「クレソン、黄シジミ」
「じゃあ、シジミスープのクレソン鍋にしましょ」
まさに、庭は食卓、回りは自然の冷蔵庫。いやはや、すばらしい。もう、想像だけでお腹いっぱい(笑)。
クレソンはバケツにぎっしりになるほど採って来て水を張って何日にも分けて食べます。太い茎ならちぎったとこから新芽がまた出てきます。
従って一回に食べる量も半端ではない。鍋の横に山盛りのクレソン。
豚肉、春雨、豆腐、これらをナンプラーとレモン又はスダチで味を整えます。食べる時はクレソンのしゃぶしゃぶと言ったら判り易い、いや、判りにくいか?
要するに、クレソンは食べる分だけ自分で湯がいて食べる。煮過ぎると折角の香りがとんでしまうのだ。
スーパーで売ってる値段を見てビックリした。えらい裕福な暮らしをしている気分になったゼ。私たちは一銭もかけてないのに・・・
自生地(極秘のポイント)の壮観な写真と一つなぎの巨大クレソンの写真を送ります。大きな葉っぱでも柔らかいのです。
だれも知らない。だれも食べてない。私たちは外国旅行はしないけど、身辺は深く深く知り尽くしているのです。まるで野生のイノシシのように・・・・
クレソン鍋とはうらやましい。水のきれいなところに自生しているのを見かける事はありますが、自宅の近で「クレソン鍋」をするほど採れるというのは素晴らしいですね。
ちなみに、舌切り雀さんのところのクレソン鍋って、どんなものなんですか? よく、春菊のかわりにクレソンを使うとかいいますが、きっと、そんなハンパなものではないんでしょ?(笑)
ミントに限らず異常繁殖のハーブは多いです。
誰かが移植したのか、勝手に生えたのか?我が家の近くの土手にアップルミントが大量に繁殖しています。国土交通省が定期的に土手の草を機械で刈り取るのですが、そのタイミングがグゥ〜でいつも新鮮な若葉が手に入ります。
本来、こうしたハーブは野原に摘みに行くもので庭にはびこらせるものではないのだと思います。
思えば土手に芝生や雑草だけでなく、ミントとかシソとかタデなどが茂っていて、欲しい人が勝手に摘みに行くようにしたら良いと思います。
我が家ではクレソンはそうしています。近隣の小さな流れで採取して、クレソン鍋などを盛大にやっています。
ミントのおしぼりは、ほんとに簡単で効果バツグン。ぜひ、お試し下さい。
その他にも、たんにジェラートに添えたり、カクテルがお好きならモヒートも真夏のレシピとしてはイイなぁ〜(^^)。もっと大量なら、ミント風呂だってできます。バケツ一杯くらいのミントが必要ですけどね。ただ、思ったほど香りが出ないので、多少の工夫は必要です。
ところで、このミント、植えて二年目くらいにひどい目に会いました。繁殖力がすごい。気がついてみると、庭の一角が一面のミントカーペットになっていました。カーペットというくらいですから、ベリベリと地面から剥がす感じで除去しましたが、繁殖しすぎるとけっこう体力が必要です。
モヒートに挑戦なら飲み過ぎに、育てるときは繁殖力に、かわいいミントにもご用心を(笑)。
ミントを一緒に絞ったおしぼり、
素敵な工夫ですね!
時折アロマの香りのおしぼりに出会い、
癒されるなーと思っていましたが、
さらに上を行ってます。
やってみたいと思いつつ、
まだ我が家にはミントがないので、
帰省した時にでも実家の庭に雑草のように生えている
ミントで試してみたいです。