庭のレシピといっても、ここで取上げるのはあまり厳密なものではありません。どちらかといえば「庭にまつわるレシピ」のような気持ちで、自由に食べ物や飲み物を扱ってみたいと思います。
鬼の居ぬ間のレシピです(^^)。
先日収穫したチビナスをどう食するか考えるうちに、ナスの鶏鍋を思いつきました。ふつう、鶏鍋といえばゴボウと白ネギが定番です。これにナスというのは、神田の沖縄料理店「神田 勝二」のちゃんこ鍋を思い出したからです。
このちゃんこ鍋のナス、実に美味しかったのです。だったら、鶏鍋にナスでもいいのではないかという発想。完全に料理の腕を忘れています(笑)。でもまあ、そこは素人料理。
それと、庭のレシピらしい工夫がもっとほしいと思い、庭にイヤというほど自生している韮を摘んで加えることにしました。つまり、本日の庭の食材は庭トロ1号謹製の「チビナス」と自生の「韮」というわけです。
レシピにとくに説明するようなところはありません。鶏ガラスープ、醤油、みりん、酒、塩で煮汁を作り、ゴボウ、鶏、ナス、ネギ、韮を加えればできあがりです。
今回思ったのはナスの煮えるタイミングですね。いいくらいに煮えると実が下になり、皮を背にして煮汁に浮かぶようです。いつもそうかどうかはわかりませんが。
というわけで、左の写真が食材。庭の韮がたくましい(^^)。右ができあがり。独り用の鍋はないので、中国製のホタルの鉢に盛りつけてみました。
味ですか? 文句なし。チビナスくん、美味しかったよ、ありがとう。でも・・・ただの自画自賛(^^;)。
「庭トロ1号」でできたはじめてのナスを摘み取りました。あ、手前のが庭トロ製です(^^)。道の駅で買った農家のモノと比べると見劣りしますが、心なしか艶がいい感じ。自分が手塩にかけたものは、どうもひいき目に見てしまうようです。
さっそくクッキンガーデンのテーブルに置いて写真を撮りました。これもひいき目。実際の見え方よりもかなりチビナスが背伸びしてます(^^)/。
このところ「道の駅」の人気がすごいですね。熟年退職組みが田舎に帰り、道の駅向けに農産物の開発に拍車がかかっているとか。以前は目にしなかったような食べ物をよく見かけるようになりました。
今回見つけたのは、「トマトの甘納豆」見た目はドライトマトっぽいですが、食べると確かに甘いお菓子のような味がします。甘納豆といわれると、ちょっと違うような・・・。
でも、どうやって作るのだろう。ドライトマトで塩を降る代わりに砂糖でもまぶして乾燥させるのだろうか。青いミニトマトを砂糖漬けにして乾燥させたらどうなるかなどと、味よりも想像をくすぐる、奇妙なトマトの甘納豆です。
朝の光のなかで、甘味を凝縮したトマトが光を溜めたプリズムのようです。きれいだなあ。
右の写真は、いつもの休日の日常風景。新聞、コーヒー、朝食後のデザート、そして読みかけの本。こうしてはじまる休日が、ほんとうにうれしい。
明日は天気が崩れそうなので、夕方、庭のジャングル菜園に分け入ってみました。まだまだミニトマトの収穫はつづいています。足下を見ると、熟れ残ったピーマンも立派に育っています。
でも、もうそろそろミニトマトも終わりかなと思い、比較的大きい青い実も摘み取ってみました。このまま熟すのを待つか、揚げトマトにするか、それとも、ドライトマトにして砂糖をまぶして食べるか。
「そのまま、そのまま。さわらな〜い、でねっ♪」
とは妻のご託宣(笑)。トレーのなかの手前は、庭トロ1号から採れたルッコラです。
昨日は、陽が落ちてジャングルの中が撮影できなかったので、秋晴れの今日あらためてジャングルに分け入ってみました。
昨日見逃したムカゴが、葉っぱの影にまだ実を付けています。でもかなり小粒です。このまま放っておいて、もう少し大きくなるのを待つとしましょう。昨日のムカゴはみそ汁の具になりました。
ミニトマトはサラダとおやつに。これも、まだまだ採れそうな雰囲気です。
庭にはこの他にも、ほぼ野生と化したニラ、ネギ、パセリ、シソ、アスパラなんかも生えています。植物が太陽や水で生きているのはわかりますが、なんか、それだけでは説明できないようなエネルギーを感じます。きっと、いま「植物の神秘生活」を読んでいるせいでしょう(笑)。
もう稲刈りが終わったというのに、庭のジャングル菜園を掻き分けると、ミニトマトの赤い粒が実を結んでいます。いや〜、今年のミニトマトは元気がいい(^^)/。
毎週、もぎとってはいるのですが、本日の収穫もホラこのとおり。色づきはまちまちですが、数日も置いておけばきれいに色づきます。もちろん甘味のピークは過ぎていますが、パスタに合わせてもおつまみでも、果実を裏切らない旨味があります。
今日は小さなオマケも。ジャングルの片隅で、支柱にからみついたムカゴを見つけました。こうしてマクロで写真に収めると、まるでミニポテトですね。
稲刈りだった昨日、妻の実家のお隣さんから渋抜きした西条柿をいただきました。もちろん、渋を抜いたばかりのお手製です。
お昼のデザートにいただきましたが、いや〜、実に美味ですね。私の場合、西条柿といえば、熟柿に近いイメージがあるのですが、これはほんとうに若くフレッシュです。甘味もこってりしたものではなく、姿に似て繊細でシャープ。渋みは一切ありません。
すばらしい。こんど田んぼにいったら渋の抜き方を伝授してもらうとしましょう。
庭の食材を利用する上で、トマト鍋は好適の料理です。ブロッコリー、キャベツ、ニンニク、トマト、ナスなど、たいていのものが利用できますし、冷蔵庫の食材をまとめて片付ける必要がある場合にも便利です。
今回、ニンニクとバジルは、ひょうたんさんの自家栽培のものをご持参いただきました。
●作り方
1)ベース
ニンニク、タマネギ、ニンジンをよく炒める。よく火が通ったら鶏肉(モモ肉)を加え、よく炒める
2)ソース
ホールトマト1缶、トマトピューレ小瓶の半量を加え、ホールトマト缶1.5杯のスープ(コンソメ2〜3個で代用)を足す
3)具材
エリンギ、殻付きのエビ、イカを加えて煮込む
4)仕上げ
ブロッコリーを加え、塩で味を整える
アクはまめに取る必要があります。気をつけるのはアクと塩加減でしょうか。
仕上がったら、まずスープとしていただきます。パン、ワインとの相性がとてもいい料理です。
そろそろメインが欲しくなったら、少し煮込み、別に茹でたパスタを皿に盛り、トマト鍋のソースをかけます。ここに、好みでサワークリームをトッピングし、バジルの葉を散らして「具だくさんのトマトスープのスパゲッティ」の完成です。
このように、作り方はいたって簡単。しかも、大雑把に作ってもそれなりに美味しいのが「トマト鍋」のいいところです。何しろ、ビールやワインを楽しみながらの料理ですからね。こういうおおざっぱさは庭ゴハンの強い味方です。
さて、主役のパンです。料理の写真って、どうしても食い気先行で、食べてしまって気持ちの余裕ができて、「あ、写真、忘れた」と気付くことがしばしばです。
今回は、ひょうたんさん手作り作品に敬意をはらい、先に写真をと肝に命じたのですが、気がついたらグーゲルが1/4なくなった後でした(笑)。幸い、カンパーニュは無傷で冷蔵庫で岩石と化しています。
左がカンパーニュです、いやあ、デカイ! 庭から掘り出した石です(笑)。味はまだわかりませんが、きっとウマイ、旨いに違いない。楽しみだ。でも、まだ昨日の残りのパンがあるんですねえ(^^)。
右が、かろうじて姿を止めているグーゲルです。正式には、グーゲル・フプフというそうです。けったいな名前です。名前は変ですが、味は一流! 美味しいです。ちょっと甘めの味が紅茶との相性抜群です。
ひょうたんさん、ごちそうさま!
さて、作り方は、ひょうたんさんからの投稿で。ひょうたんさん、サイエンスの結晶のパン作りの極意をよろしくお願いしますm(^_^)m。
★写真のガーデンテーブルはクッキンガーデンの試作版です。販売品とは仕様が異なります。
台風上がりの土曜日、ひょうたんさんご夫妻をお招きして庭ゴハンを楽しみました。
今回のメインメニューは、ひょうたんさん手作りの、「自家製酵母(天然酵母)のパン」。いやはや、事前のやりとりがスゴかった。
「そうですか? パンをご要望ですか・・・」
「お食事系ならフランスパン、ブリエ、イギリスパン、ライ麦パン、ポモドーロ、ベーグルなどなど。お菓子系ならマフィン、スコーン、クグロフ、クッキー、グリッシーニなどなど、お好きなものを調整して持参します」
う〜ん、パンの名前がわからない(笑)。クグロフって、何? ポモドーロって、パンにもあるの? というのが正直なところ。ひょうたんさん、科学者なんだけど、いつのまにパン職人になったのかしら。
パンといっしょに楽しめる料理はと考えて、わたしの方は「トマト鍋」を用意することに。パンとワインでトマトのスープを楽しんだら、締めはソースを煮詰めてパスタにかけてという作戦です。
ところが! ここで、女房が参戦です(笑)。
「私も料理作らせて、前菜でいいわ」
「も・・・もちろん、いいよ」(内心は、ハラハラ。だって、どう考えても多いんじゃないかと(^^;;)。)
スタートは12時。ちょうど台風開けの抜けるような青空に、奥様と妻は木陰とはいえ庭にややためらいの表情も。そんなためらいも、そよ風が吹くとどこへやら、4時間ほどかけて話しと料理に花が咲きました。
その間ついに、パスタがテーブルに並ぶことはありませんでした(笑)。