ha*naさんのテーマ「庭を身近にする方法」で試してきた、トロ箱バジル栽培。けっこう順調なので、他の野菜にも応用してみることにしました。バジルなら放っててもできるといえば、まあ、そうなんですが(笑)。
トロ箱バジル栽培は、正確にいえば、「発泡スチロールのトロ箱を利用した通気底面潅水方式の水耕栽培」とでもいうことになるのでしょう。あ〜、長ったらしい。長いので「庭トロ1号」と略しましょう(^^;)/。
基本的には、プランターを利用した野菜の栽培と同じです。違うところといえば、溶液タンクがあるので夏場でも水やりが少なくてすむ、液肥を使うので、比較的安定して収穫できる(だろう)というあたりでしょうか。また、底面付近に空気口を設けることで根腐れにも強いはずです。右図は、そのコンセプト。理想とも、空想ともいいますが(^^;)。
問題は、「庭トロ1号」なんて、どこにも売ってないということです(笑)。でも、下記のように仕掛けは簡単です。
1)同じ大きさのトロ箱を2個買ってくる。箱の内部に10cm程度の深さがあればいいでしょう。
2)発泡スチロールを加工するのに、30W程度のハンダゴテを用意する。ワット数の大きなものより30Wの方が扱いやすいです。
左図のAが培養土を入れて苗を植える箱です。側面の下の方にハンダゴテで通気口を開けます。底面にも穴を開けて排水口を作ります。その一部に長さ3cm、溝幅4〜5mm程度の溝を4カ所掘り貫通させます。この対になる溝に揚水布を通します。
左図のBはトロ箱の蓋です。ここでは、培養土の箱と液肥の箱を隔てる仕切りになります。Bの上にAを重ね、底に開けた揚水布の入る溝と同じ位置に穴を開け、蓋を貫通させます。
この蓋の上側には、Aの底面に開けた水抜き穴から抜けた余分な水(雨水など)が流れてきますから、もしBの蓋の上面に縁などがある場合は、縁の一部をハンダゴテで溶かして水が抜けるようにしておきます。図のCは溶液タンクです。特に加工はいりません。
A、B、Cを重ね、Aの底面の溝からBを介してCに揚水布を垂らせば、「庭トロ1号」の完成です。
ということで、このテーマでは「庭トロ1号」で野菜がどう育つか、実況中継でお伝えしていきたいと思います。はたして、うまく育つかどうか???
二十日のはずのダイコンが、なんと60日に迫ろうとしています。ホントにカブになるのかな〜と疑問のうちにも、徐々にではあるけれど茎が太り、なんとなく結球しつつあるようです。なんとなく・・・ですが(^^;)。
この調子だと、正月の付け合わせはむずかしそう。
二十日大根も遅蒔きだったおかげで、成長はカメさんモードです(^^;)。我が家の野菜は、主のズボラのせいでみんな苦労しています(笑)。
さて、二十日ダイコン、とっくに20日は過ぎて42日あまり。寒風のなかで、なんとか持ちこたえています。茎がなかなか太らず、このままモヤシダイコンになるかと危ぶんでいますが、40日を迎えて少し茎が太りつつあります。
正月の食卓を飾れるかどうか!?
季節外れの9月7日にナスの苗を植えて約12週。三ヶ月近くを経過した本日、ナスが終わりを告げたようです。昨日、今朝と続いた冷え込みが効いたのでしょう。ちょうど霜にやられた状態で葉が萎えてしまいました。
田んぼのナスはもう三週間も前に終わりましたから、「庭トロ」のナスがよくがんばのか、あるいは軒下で霜の影響を受けにくかったせいかもしれません。実の方はまだ数日見守ってみようと思います。
来年は、遅くならないうちに植えてやりたいものです。何にせよ、植物とのつきあいには忍耐が必要です。庭の植物を見ていると、いかにも自分はセッカチだなあと思う事しきりです(笑)。
先日の改良で、液肥タンクに給水口を設けました。穴を開けると液肥に日光が入り、なかで藻が繁殖する可能性があるので躊躇いましたが、小さな穴なら問題ないだろうと、作業の容易さを優先しました。
いままでは、給水(液肥の追加)のたびに培養土の入った上半分の箱をずらせていたのに比べると、ウソみたいに楽ですね。写真は、4リットルの如雨露のシャワーノズル(?)を取って給水しているところです。
水位計もあるので溢れる心配もありません。この簡便さが「庭トロ」の命、かな。
第二週になってやっと間引きができました。左が間引き前、右が間引き後です。かなり浅植えになっているので一本立ちでうまく結実するかどうか心配です。葉の勢いはまずまずのようです。
気温が下がってきて、これも文字通り20日では苦しそうです。時間ができたら簡単なハウスでも作ろうかな。そんなことを口にしたら・・・
「ダイコンって、冬の作物でしょ。過保護はよくないんじゃない?」
「あ、ま、そう・・・」
でも、実態はというと、11月20日のイベントに追われてニャンニャコマイマイ。ハウスもままならぬまま、すっかり二十日が過ぎてしまいそうです(^^;)/。
二個目の実もなんとか育ち、日曜日の段階で8.5センチになりました。この分だと、来週には収穫です。ガクのなかで膨らみつつある実も二個くらいあります。
ただ、気温の下がり方がけっこう急なので、どこまでがんばれるかでしょうね。最終的に実は何個取れるか、チビのチビまで数えても4個くらいかな。まあ、焦っても仕方がないので、じっくりと様子を眺めるとしましょう。
いまちょっとやっかいな仕事にハマっていまして、頭がすっかり煮詰まっています(^^;)。気晴らしに、現在育成中の「庭ロト」に全員集合してもらいました。
左から、二十日ダイコン、ナス、バジル、ルッコラの面々。ルッコラはちょっと持て余し気味。ルッコラはどうしてもサラダに流れがち。飽きちゃうんですね。
でも、来週は妻がお出かけなので、ルッコラで新しいレシピに挑戦です。鬼の居ぬ間の、料理の「選択」。いや〜、楽しみだ(笑)。
先週種まきをした二十日ダンコンの発芽状況です。エクセルソイルの苗床28個のうち、2個を残し発芽しています。全体としてやや浅植えになったらしく根が露出しているものもあります。この状態だと、まだ間引くのがむずかしそうです。
エクセルソイルのキューブの上に、赤玉が乗っかる状態で結実するのを期待していますが、思い通りになるかどうか・・・。
このままもう少し様子を見るとしましょう。
第8週目にしてなんとか実が10センチに育ちました。二番目の実も4.5センチくらいで追っかけてます。市販のものに比べると小ぶりですが、「ナスは若取り」といいますから、そろそろ収穫した方が他の実のためによさそうです。
ここまで育つのに日数にして56日。真夏に育てるより倍くらい時間がかかりました。でも、季節外れという悪条件のなか、肥料食いのナスが液肥だけで育ったのは、もしかして「庭トロ1号」の成果かも。妻も「へ〜、ちゃんと育ったわねぇ」と善戦をたたえている様子。
ただ・・・・
「でも・・・あるのよね」
「え?」
「ナスが冷蔵庫に。昨日、道の駅で買っちゃった。安かったもん」
値段だけじゃない、このチビナスには、智慧と愛情が詰まっているのだ! それを食べる、自分が肥える、智慧が肥えるとナスがもっと育つ。そして、いつか庭は我が家の冷蔵庫になるのだ!
ツヤツヤの10センチのチビナスを見ているだけで、妄想はどこまでも広がるのでした(笑)。
通気底面潅水式の庭トロ1号に、新しい仲間が登場。といっても、培養土をエクセルソイルに置き換えただけ。
エクセルソイルがどんなものかはこちらを見ていただくとして、今回は培養土をエクセルソイルに置き換えて、庭トロ1号で二十日ダイコンの発芽からの育成に挑戦しようというわけです。
写真上は、従来通りの庭トロ1号。ただ、一点だけ、液肥の補給が楽なように側面に給液用の穴を開けた改良版です。
写真下は、エクセルソイルを並べて真ん中の穴に二十日ダイコンの種を4〜5粒落とし、砂で覆土したところです。この状態で静かにジョウロで潅水し、庭トロのスチロールの蓋で遮光すれば準備完了です。
これで2〜3日もすれば発芽するでしょう。11月の半ばには収穫できるかな。