2月も半ばに「Spring has come!」としてはじめたコーナですが、夏も盛りになったので「庭の花アルバム」に名前を改めました。あなたのお庭にはどんな花が咲いていますか? お便りをお待ちしてま〜す。
「庭にスミレが咲いてるよ」と妻の声。
「ほんとだ・・・でも、ちょっとちっちゃくない?」
というわけで、調べてみると、葉も小振りでハート型に近いし、たぶんヒメスミレだろうということになりました。
スミレって、写真に撮るととても鮮明なすみれ色に見えますが、道ばたの側溝なんかにポツンと咲いていて、自己主張が少ないなと思います。
このスミレという名前ですが、大工道具の「墨入れ」に形が似ていることからスミレになったそうです。「墨入れ」は子供のころ納屋で目にしたことがあるけれど人が作ったもの。宮大工の道具だったとしても、どんなに遡ってもせいぜい1300年前です。
名付けられたのがいつかはわかりませんが、静かに咲く花に「墨入れ」から名前を与えたのはどんな人だったのでしょうね。宮大工が一服しながら、道具の側に咲く花に思いを寄せたような場面が目に浮かびます。
といっても、別段、庭が酔っぱらったわけではありません(笑)。二日酔いの朝、庭のまぶしさといったら、ほんとうにはじめて世の中に生まれ落ちたみたい。このまぶしい庭を目にすると、二日酔いもまんざら悪くないと思ったり。ほんの一瞬ですが^^
そんな朝の風景です。青々とした大振りの葉はジャーマンアイリス、グランドカバーのピンクの花は、ヒメツルソバです。
以前から庭にひっそりと花を咲かすミニバラに、成長の芳しくない蕾を発見しました。一輪挿しにでもと部屋に持ち帰りました。
最初は、「ミニバラのあるミニバー」と勝手にしゃれて飾ってみました^^; その翌日、発見した妻が「もったいない」とリビングに移動。そうしたらどうでしょう。この満開ぶりです^^/ やはり温度のせいなんでしょうね。蕾の写真から一週間がすぎますが、まだ満開がつづいています。摘み取らず、庭で咲かせておけばよかったなあと、ちょっと反省。
夕方、庭の韮を刈り取るそばで、妻がスノーフレーク(鈴蘭水仙)の球根を植えていました。咲く花は小振りですが、球根が思いのほか大きいのにびっくり。やや時期が遅いみたいだけど、根付くかな。
真ん中にスノーフレーク、両脇にチューリップを植えて畝が出来上がりました。冬を過ぎ、春先が楽しみです。
我が家の庭には、先にご紹介したヒメツルソバとともに、もうひとつの支配的グランドカバーがあります。その名は・・・韮、ニラです!^^;
この緑の勢力ときたら、もうマーケットで見かける野菜としての「ニラ」とは別の生き物です! その様子を初公開。すごいでしょ。これだけ生い茂ると、庭の飛び石に足を運ぶだけで、プンプンとニラの匂いが充満します。
ニンニクの匂いはドラキュラ退治の特効薬みたいだけど、ニラの匂いは何に効くんでしょうね(笑)。
この季節、犬と散歩にいくと必ず足下にくっついてしまうクッツキムシ。クッツキムシにはいくつかありますが、今夜のお伴は荒地盗人萩。なんとも気の毒な名前です。
いつも参考にさせていただいている「季節の花300」さんのサイトによると、「秋に実がなるが、その形が ”盗人の忍び足の足跡”に似ており、花が萩に似ているところから「盗人萩」の名になった。」とのこと。
その実を足下から剥がし、近接撮影してみました。写真右で実の置き台にしたのは、愛用の手帖「モレスキン」です。こうしてマクロで撮ったその見え方にびっくり^^
町内のTさんからいただいたヒメツルソバを庭の隅に植えて数年、すっかり我が家のグランドカバーに育ってきました。花の少ないこの季節、地面を覆うピンクの花がきれいです。
今朝はその花に、ミツバチがいっぱい群れていました。とても忙しなく動き回り、わたしの腕前ではカメラのピントを合わせることができませんでした^^; このミツバチ、西洋ミツバチ、それとも日本ミツバチ?
葉の形が蘭に似ていることから名前に「ラン」が入っていますが、蘭の仲間ではなく、ユリ科の植物です。
このフイリヤブラン以前から庭にあり、手間もかからずよく育ち、必要以上に増えず、日陰でも元気な、ズボラな人の庭にぴったりの植物です^^;。
その強さを備えた上で派手すぎず、それでいてシンプルで強い葉に白い斑の入った、ちょっと大人の女性を思わせる風情がいいですね。紫色の花が葉の間で静かに咲くのも、さりげなくお洒落です^^。
このコーナに、たぶん何度も登場しているニラの花です。この白い小さい花も、ニラの葉の細い深緑のなかでひときわきれいです。逆さ線香花火のようという印象も、いつも同じ^^
タマスダレに誘われて、先日撮った彼岸花にも登場してもらうことにしました。場所は、庭ではなく玄関先を出てすぐの道ばたです。撮影日は10月9日。
カラーで撮った写真をiPhotoでモノクロに変えただけのものです。全体の彩度を落とすだけでなく、色ごとに彩度に強弱をつけると表情が変わるようです。