2月も半ばに「Spring has come!」としてはじめたコーナですが、夏も盛りになったので「庭の花アルバム」に名前を改めました。あなたのお庭にはどんな花が咲いていますか? お便りをお待ちしてま〜す。
かれこれ3年くらい前から、庭の水栓の下で生きているダイモンジソウです。名前のとおり花びらの下側の花弁が大きく伸び、確かに漢字の「大」の字に似て見えます。背景を暗くして写真を撮ると、もう少しで消えそうな線香花火のようにも見えます。蕊の形が面白いので、ちょっとアップで撮ってみました。
庭のコンクリート格子のなかで、まるでお天気草のように、光をあびたときだけ大きく花を広げます。もう終わったかと思うとパッと開く。ちょっと動物のようです。
ガザニアの葉の裏には白い繊毛が密集しています。お灸のモグサはヨモギの葉の裏の繊毛をかき集めて作るというけれど、ガザニアで代用するとどうなるのだろう。きつ〜い、お灸になるのかな(笑)。
今年の5月にもこのコーナに紹介した同じノイバラが、秋に花を咲かせました。前回のときは白の単色でしたが、今回はいつものバニライエローの単色と、先端に赤が入ったものとが咲きました。
美しく咲いているのはほぼ一日。短命の花です。
庭からちょっと歩いた散歩道に、土砂を廃棄した小さな盛り土ができたのは1年前? なんかいやだなあと思いつつも、四季の移ろいとともに植物が根付いていく様子がうかがえます。
そんな10月の初旬、もっこりとした土山の一面に、真っ赤な花が咲きました。何の花だろう? 周りに聞いても確答はありません。「野の花散歩図鑑」にも。
こまったときの神頼みは、実は念仏(笑)。なぜかというと、お寺のご住職のデータベースが便りだから。「浄土宗摂取山念佛寺とフォルクローレ」に公開されている「花の写真pHOTo検索30」はほんとにすばらしい。何しろ、色や月、撮影場所といった条件で曖昧検索ができるのです。
「赤い花」をベースに9月と10月で検索して見つけたのが、タイトルの「ハゴロモコウソウ」です。細かく観察すると違いがあり、断定はできませんが、かなり近い感じがします。
ところで、ハゴロモコウソウって、羽衣高僧なんでしょうか(^^)。
この花を見ていつも反射的に思い出すことがあります。庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」に出てくる
「シワよせて 煙草すうかや ワレモコウ」
の一句です。本当の意味はわかりませんが、なんだかこう、シブイとショボイがうまく言い表されているようで記憶に残ります。
それにしてもこの一句で30何年ですからね(笑)。記憶ってどういう仕掛けになっているのだろうと、つくづく思います。
このワレモコウ、他にも命名の経緯の面白さ、楽曲の「吾亦紅」の歌詞をめぐる議論と、地味な姿とは裏腹になにかと話題が多い、ちょっとお得な野の花です。
いつもの散歩道で、小さなツリガネを見つけました。写真に撮り以前紹介した「野の花さんぽ図鑑」で調べると、どうやらツリガネニンジンのようです。
でも、もう少し調べると変種が多いことで知られる草花らしく、今回も「たぶん」ツリガネニンジンです。
ツリガネニンジンの英名はLadybellsだそうです。ふ〜ん・・・他にLadyが付く植物ってどんなのがあるのだろうと想像が膨らみ、調べると、いやはやいっぱいありますね。Lady fingersには刺がいっぱい生えているし(笑)、Ladys slipperなんてのもあります。Lady fingersの名付け親は男性の学者でしょうか(^^)。
極めつけはLadys tresses。これって、ネジバナのことなんですね。tressesって、ふさふさの髪とかの意味のようですが、ブレイズ(編んだ髪)の方が近い印象ですね。
出張から帰った休日の朝は、ちょっとミラクルです。この時期に2〜3日も家を空けると、数日間の植物の変化を一気に目にすることになりますからね。
今回のサンシュユの実もそうです。何しろ、突然、2センチ近い実が出現したのですから。苗木を植えてたしか3年目ですが、はじめて見るサンシュユの実が、こんなに立派とは思いませんでした。
ポップコーンのような黄色い花がはじけたのが3月でしたから、それからちょうど5ヶ月です。
この実は食べられるようなので、もう少ししたら食べてみようと思います。楽しみです。「目眩、インポテンツ、夢精などに効く」という薬効の疑問は、解消するかな(笑)。
この花を最初に見たのは、どうやらトイレにある一輪挿しの中でした。なのに、ネジれていることに気づかず、本日の散歩で道ばたで見つけたとたん、「あら、見てないのね」と(笑)。
それにしても、見事な螺旋です。何を思ってこんな姿を見せるのか。株分けをして庭に植えようかと思いましたが、調べてみると水辺の菌類と共生していて、栽培は難しいようです。野の花として愛でることにしましょう。
今年も、デッキに埋め込んだ小さなビオトープにシラサギスゲが花を付けました。ほんとうに涼やかな姿に見ていて飽きません。立ち姿が実に美しい。
ほとんど陽が落ちて、ビール片手にクッキンガーデンでくつろぎのひととき。そこにいつもあるのは、飲み物とカメラ。そんな贅沢な庭の時間のなか、シラサギスゲに見とれて撮った一枚です。
これもお隣さんの菜園に咲いているコスモスです。コスモスといえば秋ですが、春咲きの早生品種も多いようです。
この季節にコスモスを見かけると、きまって「春なのにコスモスみたい〜♪」というCMソングを思い出すのはわたしだけでしょうか。調べてみると、資生堂が1973年に春のキャンペーンとして流したCMですね。
35年も前のことなんて、思い出せるCMは他にないと思うけど、なんでこれだけがず〜っといつも記憶の上層を漂っているのだろう。不思議です。すごーく若いころの記憶だけど(汗;)。