庭を楽しもうと思ったら、植物のお相手だけではすみません。植物があるところには虫がいる。まるで女と男のように(笑)。植物あってのワタシ、ワタシあっての虫・・・あ、違った(^^;)。
クモは足が8本あるので昆虫じゃないんですが、クモ専用のコーナーをもうけるほどでもないので、ここに間借り。写真のクモはササグモです。よく観ると、確かに足が8本です。
このササグモ、すごく足が速い。といっても、クモはたいていそうなんですが、ササグモは比較的小柄なのでよけいにすばしっこく見えます。蜘蛛の巣を張らないクモなので、足が稼ぎの武器ってことなんでしょうね。
足の速さとあちこちに飛び回っては虫を補食する動きの良さから、以前は、農家で稲作のときの外注駆除にも利用されたそうです。
パンジーの花の上でヤブキリの子供を見つけました。黄色と緑のコントラストが鮮やかです。
いつも思うことですが、成虫になると厳つく怖い顔になる昆虫たちも、こどものころって妙に愛嬌があるのはなぜなんでしょうね。人間の場合、赤ちゃんが可愛いのは、愛してもらいやすいように仕組まれた、進化の過程での学習の成果とかいいますけど、昆虫はカワユクても簡単に補食されちゃいますからね。どうも、進化云々はウソくさいなあ。
それよりも、誕生直後はカワユク造形された遺伝子の仕組みが面白いし、そのような造形をカワユク感じるぼくたちの遺伝子の仕組みが、またなんとも興味深いなあ。
たぶん、ベニフキノメイガです。写真左は確度70%、右は30%ってとこでしょうか^^ 幼虫はよけいに難しいですね。
左の写真で幼虫が止まっているのは庭のローズマリーです。一般にハーブには虫が付きにくいといわれますが、メイガはよく付きます。以前には、ルッコラやバジルがメイガの被害にあったこともあります。
というわけで、気の毒ですが、撮影後ただちに成仏していただきました。ナンマンダ・・・
こちらは、毎年恒例のウンモンスズメです。我が家ではステルスと呼んでます^^
このウンモンスズメ、たいていはじっとしていて、あまり活発に動き回る姿を見たことがありません。そのおかげで、じっくりとマクロ撮影をするのに向いています。
全体の形がステルス戦闘機に似ているのはもちろん、いかにも迷彩色らしい模様がいかにも戦闘機です。実際のステルスは燻しのような黒ですが^^ 勇ましい全体の姿に眼を奪われがちですが、詳細に観ると、口、眼、触覚、頭など、ぜんたいとしてほっこりとした造形が、どこか愛らしく思えてきます。??・・・のは、ワタシだけ???^^;
こちらは、たぶんコアオハナムグリです。スミレの葉を1センチほど齧ったまま、寒さのせいか硬直していました。息を吹きかけると、もぞもぞと前足を動かしますが、触るとポロリと落ちる感じ。毛皮のコートを着ているようでもあるけれど^^
昆虫の世界も、ときに寒さに震え、ときにカマキリや蜘蛛に補食されたりと、たいへんです。
5月に入って、庭でもたくさんの虫達の姿が見えるようになりました。写真は典型的な春の虫、テントウムシです。
テントウムシにはたくさんの種類があり、ほとんどは「○○テントウ」の名前がつけられていますが、この写真のものは、どうやら純正「テントウムシ」のようです。
写真右は、甲虫類を調べるとき使っている「学研生物図 鑑昆虫2」のテントウムシ科の一部です。この図鑑、かれこれ20年以上前に買いましたが、とても重宝しています。
庭で見つけたわけではありませんが、市内にある半田山植物園で花見をしていて、ナナフシを見つけました。大きさといい透き通った身体といい、間違いなく幼虫ですね。ちょっとめずらしいので、記念にここに掲載しておきます^^
この冬はじめて我が家の屋内で見つけた冬の蛾です。たぶん、マエアカスカシノメイガかな。玄関の明かり窓の内側に、白い羽を開いて止まっていました。
逆光でうまく撮れないので、LEDライトで照らしての撮影。ちょっと青みがかっているのはそのせいです。きれいだけど^^
カマキリが茶色になるのは周囲の環境に合わせて外敵から身を守る、いわゆる保護色の機能が備わっているからといわれます。
それ以外に、老化によって茶変するように思うのは、ぼくだけかしら。だいたい、秋から冬にかけて見かけるカマキリは茶色のような気がするけど、どうなんでしょうね。ちなみに、「枯蟷螂」というのは初冬の季語です。
それでこの写真、「カマキリのグッド・バイ」ってタイトルなんです。
この季節になると、庭のあちこちで蜘蛛の巣が目に付きます。そこら中で蜘蛛が食料を確保できるほど、この庭には虫がくるんだよねと、自分を慰めています(笑)。
そんな蜘蛛の姿を、空飛ぶ蜘蛛の雰囲気で写真におさめてみました。実際のところ、蜘蛛は飛ぶ(正確には飛ばされる)んですけどね。でも、これはちょっとフェイク。飛んでるわけではなくて、巣の上で獲物を待っている女郎蜘蛛です。