庭を楽しもうと思ったら、植物のお相手だけではすみません。植物があるところには虫がいる。まるで女と男のように(笑)。植物あってのワタシ、ワタシあっての虫・・・あ、違った(^^;)。
昨日漠然と撮った柳プランターの写真を見ていて、ハバネロの葉の裏に見たことのない幼虫がいるのを見つけました。最初はアゲハ系かと思いましたが、ツノが見られず、尾があるので調べ直し、クロメンガタスズメと判明しました。
スズメ蛾はよく庭で目にするのでいても不思議ではないけれど、ハバネロが好きな幼虫もいるんですね。そう思って葉っぱを口にしてみたら、青々としなかなか美味ですね。多少は辛いかと思ったけど。
そんな物好きの戯れのせいで、Some prefer nettles. という昔習った諺を思い出しました。「蓼喰う虫も好きずき」の英訳として教わった記憶がありますが、英訳としてはまれなのか、谷崎潤一郎の「蓼喰う虫」の方がたくさんヒットしますね。クッキンガーデンの上には取り出しにくい本です(笑)。
仕事のまっただなか、突然届いたメール。まあ、メールはいつも突然届くのですが(^^)。
「雛が生まれました。撮影するなら今日中かも・・・」
う〜ん「・・・」は何だ!? 意味不明な妻のメールに、今日は定時で帰ろうと決断。ああ、定時という言葉を使ったのは何年振りか(笑)。
自宅に帰ると、西の空に太陽が落ちる直前でした。カメラが距離を判別できる限界の光量に近づくなか、足場を作ってヒヨドリの巣に接近。写真の隅に写っているいつものシェードから、高さと撮りにくさをご想像下さい。いつもはこの下で昼寝なんですけどね。
ファインダー(液晶)も覗けない手首ひねり片手ホールドで30枚ほど撮ったなか、やっと一枚に雛が写っていました。
卵の数と同じ四羽の雛が写っていますねぇ。雛はみんなお昼寝の様子。コイツらが大人になって、またキャベツを食べにくるんだなあ。キャベツ、用意しておくからね(^^)/。
カラーの葉に止まったチャバネセセリ(たぶん)です。カラーの大きな葉の葉脈が波打ち、まるで、蝶が緑の波の上でサーフィンでもしているかのように見えます。
漢字では茶羽挵と書くのだそうです。「挵る」という言葉、久しぶりに目にしました。岡山では、あちこちの皿を食い散らすような下品な作法を「セセってはいけない」と戒めますが、どうやら方言ではなかったようです。チョウが蜜を求めて花蜜を吸い回る様子が名前になったのでしょうね。
梅雨が明けたと思ったら、散歩道にトンボが群れをなしています。夏はあと何日あるのだろう。
そんな天候のせいかどうかはわかりませんが、今年はトンボや蝉がよくカメラに捕まります。本日の収穫はウスバキトンボ。写真をと図鑑を何度も見比べて、そうかなあと。
でも、いまの関心は同定よりも羽根です。前回のシイオカラトンボ以来、何とか羽根を撮りたいと思っていますが、今回のネタは、羽根の筋というか網を構成する径脈(ここを見て知りました)の発光です。発光というと大げさかもしれませんが、脈が虹色に光って見えます。これって、なぜなんでしょうね。まるで未来のグリッドシステムが火を噴いているかのような(あはは・・・)。
あー、岡山でもやっと、梅雨明けした「と思われる」宣言がでました(^^)/。その今夜、庭に出て、ケヤキに群がるアブラゼミを記念撮影。あ、梅雨明け記念です(笑)。
「お前、なんて顔だ!」
映画「プレデター」の台詞を思い出すその面構え。でも、強面のアブラゼミ、とつぜんのフラッシュに目がくらんだか、脳シントウを起こしたか、硬直したまま写真に収まってくれました。トンボと違って、こっちは羽根の膜は透明ではありませんね。ビニール傘とテント布くらいの違いかしらん???
何はともあれ、さあ、夏だ!!
カマキリも庭の常連さんですね。もうひと月も前から姿を見せていましたが、親指の幅ほどの青いゼリーの楊枝が露骨に撮るにはしのびなく、なんとなくカメラを向ける事ができませんでした。
ほんとは、小さすぎて撮りにくかったんでしょ、って? まあね、あはは(笑)。
しばらく見ないうちに青年になっちゃいましたね。青のまぶしさといったら、若い蕗のように美しい。
ここしばらく、ケヤキの木に近づくと鳥が騒ぎます。ずっと気になりながら、今日はじめてじっくりとケヤキを観察すると、何やら巣のような固まりが。
正体を突き止めるには位置が高すぎます。まずは脚立を出し、さらに高くと枝を掴みながら列柱の上に立ちましたが、肝心の巣の内側が見えません。片手でカメラを構え、目測で方向を決め、シャッターを切れば何とかなるかも。そうして撮ったのが右の写真です。
確かにヒヨドリの卵です。4個ありますね。
あとは、そっとしておくことと、蛇に狙われないように気をつけてやれば孵化しそうです。ヒヨドリは野菜の害鳥でもあるんですけどね。ここはまあ、孵化を願うとしましょう(笑)。
中国地方の梅雨明けはまだです。例年より半月は遅れてるんじゃないですかね。ぼわ〜んとした重くねっとりした空気が、はやくカラッとしてくれないかなあ。
そんな今日ですが、日差しはもう梅雨明け直前の光。出張やら祭りやらで庭でゆっくりもできない毎日をかいくぐり、庭にでるとさまざまな発見がありますねぇ。
ケヤキには、そこかしこに蝉の抜け殻が。雨に叩き付けられて地面に落ちたもの、なんとか枝に止まるもの。殻を抜けた蝉たちも、大合唱をまえに梅雨明けを待っているにちがいない(ほんとかな〜(^^))。
図鑑で調べると、ホソミシオカラトンボのようにも見えますが、主に南西諸島で見られるとありますからボツですね。こちらは岡山ですから。たぶん、白化するまえの雄か、雌のシオカラトンボなんでしょうね。
それにしても、このトンボ、よく写真を撮らせてくれたものです。このマイガーデンに掲載している私の写真はすべて、GRデジタルで撮影していますが、何しろ28mmの広角でズームも手ぶれ補正もいっさいないカメラですから、トンボはもう絶望的に撮影困難最右翼の被写体なのです。
こうしてはじめてトンボを接写して、トンボの羽根の薄膜はどうなってるんだろうと、改めて思いました。この写真では何も写ってませんからね。トンボは捕れても羽根は撮れてないってことですね。この薄膜が、生きたトンボで撮れる日はくるのだろうか???
シジミといっても、食材ではありません(^^;)。
この全国区の小型のチョウ、初夏のころ、よく野草のヒメジョオンの近くで姿を見ますが、ヒメジョオンの花の蜜が好物のようです。写真のベニシジミも庭ではなく、近くの散歩道で見つけました。