住宅関連の展示会、あるいはデパートで行われる催し物など、様々なイベントでクッキンガーデンをご覧いただく機会が増えてきました。このコーナでは、クッキンガーデンの実物をぜひ見てみたいという方のために、最新のイベント予定をお知らせします。
最後に、ぼくたちからの新商品クッキンガーデン・ライトのご紹介です。
これまでクッキンガーデンのシリーズは、都会的でスタイリッシュなデザインを基調に展開してきましたが、ややカジュアルで和のセンスの入ったシリーズを追加することにしました。
日本人のひとりとして庭を考えて行くうちに、しだいに在来種の植物と庭の生活との相性が意識されるようになり、少し和の風味のある暮らしもいいなと思えるようになってきました。また、日本の庭や風景は低い目線で見ると落ち着きが感じられ、しっくりと美しいという理由もあります。
以前にも触れましたが、日本映画の視線が低いのも、和の風景との相性がいいからといった理由もありそうです。
そんなことから開発したのが今回の<クッキンガーデン・ライト>です。そこで、まず登場したのが「座卓」。おそらくこれまであまり例のない、屋外で使える座卓です。
強度部材となるフレームは、アルミの押し出し材に凹凸のある特殊加工をほどこすことで、耐久性と落ち着きを与えました。また、天板は自然の硬木ガラッパを利用することで、耐久性と強度を確保しました。いずれも屋外仕様です。
ただし、これらの仕様は来春の量産品リリースの際に変更になるかもしれません。また、明るい色調のものと、洋式テーブルのものもリリースする予定です。
さて、今回はそのクッキンガーデン・ライトの初のお披露目。小林徹さん渾身の和風の庭とどう調和するかが試されました。
左上は、ミカンの実に合わせたかのように佇むテーブルの様子です。その右は、植栽越しに覗き見たテーブルウエア。鍋はストウブ製、テーブル小物は倉敷のバイストンさんとのコラボです。バイストンさんの製品は日本古来の帆布で作られており、右下の写真のように、庭、テーブルの風味と絶妙の相性ではなかったかと思います。
談笑する女性のみなさんも、たいへんお美しい^^/
そして何よりも、会場におこしいただき、実物の庭をご覧いただいた皆様に心から感謝申し上げます。ほんとうに、庭のある生活は豊かだと思います。小林さんのおっしゃる「植」を通じた子育てはもちろん、庭は大人たちのくつろぎ、そして家族の団らんを支える大きな力の源です。そしてそのことが、都市の生物多様性を豊かにしてくれます。このすばらしい役割を、みなさんとごいっしょに高めていきましょう。「日本の庭ルネッサンス」を一人でも多くの方と進めたい。どうか、今後ともわたしたちの取り組みをよろしくお願いいたしますm(^_^)m
実物の庭には、ホンモノの果実や虫たちも生きています^^/
えっと、まず最初はヤマボウシの実です(左上)。写真はアップですが、展示した木にはヤマボウシの実が鈴生りでした。口にすると甘酸っぱい味がしますが、ジャムや果実酒の材料にもなります。こんなにたくさん実の付いた木を見たのははじめてです。子どもたちが「ねえ、お母さん、見て見て、面白いカタチ」と喜んでいました。
ミノムシもいました。たぶん、木にくっついてやってきたのでしょうね。石の上を彷徨っている様子だったので、ヤマボウシの小枝に移してやりました。ちゃんと、しがみついてお国に帰ったかな^^
なんと、テーブルの林檎の上にはカメムシも! これはどこから来たのだろう。カメムシは行動範囲というか飛行範囲が広いので、もしかしたらお台場育ちでしょうか?
そして、メダカの魚影も(右下)。三日間の展示期間中、汲み置きした水を交換したせいか、成仏したのは一匹だけでした。もうちょっと、気をつければよかった・・・
その他、果実ではミカン、野菜ではトウガラシ、ピーマンも。いろんな偶然もありますが、東京ビッグサイトの展示会場で、これほどの生き物が庭で生きてくれたことで、なんだかこちらが元気をもったような気分です。実際に、なんどもお客さまに虫や果実を説明し、喜んでいただけたことが何よりでした。(続く)
さらに庭に入り、庭の要素に近づいて見てみましょう。
左上は、庭の出口側の石畳です。この道の右奥にシラカシの植えられた小山があります。写真から、石と植物の合わせ方がうかがえます(右上)。
左下は、ビオトープと平石の組み合せです。もともとの構想では、小山から小さな渓流をつくり水鉢に導く予定でしたが、展示会場では流水の扱いがむずかしいことから、セダムで流れを象徴した作りになっています。
水鉢のなかには、ホンモノのメダカが泳いでおり、子どもらに好評でした。来場者の様子を見ていると、大人よりも子どもの方がメダカを見つける確率がずっと高いですね。目線が低いから? それとも、興味の持ち方が異なるせいでしょうか^^
右下は、塀の一部を切り欠いて設けられたバスケット状の鉢に植えられた植物たちです。シクラメンを取り囲むように、エリカとオキザリスが見えます。覗き見る紫のアクセントがとてもきれいです。(続く)
さて、実物の庭に入ってみましょう。商談コーナの壁面に作られた開口部が、庭へのメインゲートです。入り口の床面は越井木材さんのヒノキを高温処理したウッドデッキでできています。この入り口から庭の全体を見渡すことができます。
右上は、入り口のデッキに立って右奥で、庭のもっとも重要な焦点にあたる部分です。石積みで少し小高く盛り土がしてあり、その中央にシラカシが植えてあります。雑木林ではおなじみの、ドングリの実がなる木です。
左上は、デッキから左奥を見たところで、縦格子で軽く仕切られた向こうに、ひと坪ほどのテラスがしつらえてあり、その上部にはパーゴラが設けてあります。このパーゴラの塀ぞいには、いけうちさんの霧の発生装置が備え付けられており、夏場であればベンチに腰掛けてミストで冷気を感じることができます。
左下は、テラスのベンチからシラカシの植えられたコーナを見たところです。近づくと、植え込みに仕込まれた照明が葉を照らし、風景が立体的に浮き上がってとても奇麗に見えます(右下)。(続く)
先日の10月28日〜30日まで、東京ビッグサイトで開催された「日経リフォーム博」に出展してきました。ここではその報告として、五つのメッセージに分けて概要をご紹介します。
その1:展示の構成
その2:実物の庭のご紹介(1/2)
その3:実物の庭のご紹介(2/2)
その4:庭の植物と虫
その5:クッキンガーデンLIGHTのご紹介(新商品)
まず、最初にご紹介するのは「1:展示の構成」です。
今回の展示は一般的な商品展示と異なり、「庭の魅力を伝えることこそが、関連商材の売上げを増やす根本であり、生物多様性やこどもの教育に直結する行動である」との共通認識のもと、資材メーカー5社が共同出展の形式で出展しました。5社の会社名はつぎのとおりです。
・(株)いけうち 霧発生装置
・タカノ(株) オーニング、テント
・越井木材工業(株)ウッドデッキ
・(株)グリーンフィールド 造園緑化資材
・ナカシマプロペラ(株) クッキンガーデン
この5社の話し合いを通じて「ホンモノの庭を出現させよう!」という話しになり、若手の気鋭の造景家、小林徹さん((株)エコグリーン設計)に作庭をお願いすることになりました。また、全体のとりまとめは、月刊エクステリアワークさんにたいへんお世話になりました。
こうして生まれたのが今回のテーマとなった「家族が集う「植育のできる庭」」です。この企画の詳細はこちらから「プレスリリース」としてダウンロードができますので、ぜひご覧いただければと思います。造景家、小林徹さんの「植育」にたいする思いや考えも記述してあります。
さて、展示状況として、全体像を以下の写真に示します。
左上は、通路側から見た庭の様子です。ヤマボウシが見えます。
右上は、全体で6コマのうち2コマにつつらえらえた、商談スペースです。
左下は、出展5社の商品説明をしたパネルです。
右下は、商談コーナ側から見た全景です。
このように、実物の庭を見るには、実際に塀をぐぐり、庭に踏み入れないと中が見えない作りになっています。これは作庭にあたって小林さんが「ぜひ、中に入って庭を体験してほしい」という思いから考えついた仕組みです。(続く)
先にレポートした「2010日経住まいのリフォーム博」の翌週、同じく東京ビッグサイトで開催された「インテリアフェスティバル2010」(11/17〜19)にもクッキンガーデンを展示しました。ここでの展示は協賛としての参加です。
この「インテリアフェスティバル」には初参加でしたが、おなじ建築系でありながら、その他の展示会とはかなり印象が違いますね。ちょっとオシャレというかキレイです。
例えば、会場に敷き詰められた真っ白のカーペット、少し光量を落としているらしい天井照明など、かなり細かいところにも目配りが感じられます。それらの配慮のせいでしょうね、全体として展示ブースや照明が生き生きとしていて、会場ぜんたいからしっとりと華やかな印象を受けました。
クッキンガーデンを展示したのは、キッチンゾーンの中央。展示場所としては理想的な場所です。展示内容は「リフォーム展」の展示品をそのままビッグサイトの東館から西館に移動したものですが、インテリア協会さんのはからいで、ブースを取り囲むようにステージトラスを配置していただきました。
写真左上は植栽側から見た展示の様子です。植物は新宿伊勢丹などのお店でもおなじみのエマニオさんとのコラボです。右上は、ちょっと抽象的ですがクッキンガーデンのテーブルデコレーションです。
左下は東京ガスさんのブースです。東京ガスのパワー全開といった状況だった前の週の「住まいのリフォーム博」とは一変し、とても穏やかで優しさの感じられるブースデザインです。テーマは「時空をつなぐ二世帯のスローライフの家」。屋内空間と庭を融合し、庭ごはんも考慮した展示に、とても親近感を覚えました。
右下は三井ホームテックさんのブース。まるでおとぎの国の家、というか夢の部屋がそのまま一軒のお家になったような、ちょっとメルヘンチックなブースです。三井さんも、集客とリフォーム受注の営業色の強かった「リフォーム博」とはまったく別世界です。
見学客の立場として、とても面白く勉強になる展示会でした。「クッキンガーデン、このところ良く見かけますね」「また、庭ごはんのコラボをやりましょう」などと声を掛けて下さる方も多く、多くの方と交流することができました。会場にお越しいただきました皆様、ほんとうにありがとうございました。
今回の展示では、思いがけない出会いがありました。
真向かいで巨大ブースをかまえていた東京ガスさんのイベントで料理実演をされていた、「日本橋 たいめいけん」の三代目、茂出木 浩司(もでぎ ひろし)さんがお見えになったのです。
ふと気がつくと、シェフの制服に身をかためた実にスマートな男性がクッキンガーデンに見入っています。しかも、料理長を象徴する40センチはあろうかという山高帽。どこかでお見かけした顔です。「あ、茂出木さんだ!」さっそくご挨拶をしたところ、こんな会話が。
「東京ガスさんで実演やってたんですが、なんだかこのテーブルが気になって」
「これ、IHですよね。スゴイなあ。いいですねえ。カッコイイし」
「パンフレット、一式まとめて20部ほどもらえません? 紹介したいところあるんで」
「よかったら、屋外イベントでご一緒しません?」
とまあ、なんともうれしいお言葉。さっそくカタログを束にしてお渡ししました^^/
ご存知の方も多いかと思いますが、茂出木さんは若くからレーシングカートやサーフィン、そして現在はカイトに凝っておいでの根っからのアウトドア派。ぜひいちど、ブログをご覧下さい。
そんな茂出木さんから、こんなうれしい突然のお誘いをいただけるとは思ってもいませんでした。来年の春あたり、茂出木さんとクッキンガーデンでコラボできたらいいな^^/
11月12日〜14日、東京ビッグサイトで開催された「2010日経住まいのリフォーム博」に出展してきました。今回もタカノ(株)さんとの共同出展です。その様子をご紹介します。
今回の展示の目玉は、クッキンガーデンのセットプランとエネルギーポスト。え、それって3月の「建築建材展」と同じでは???
そうなのです。でも、中身がちょっと違います。前回、エネルギーポストはプロトタイプのモデルでしたが、今回はなんとか製品展示をすることができました。半年間あまり、開発にほんと苦労しました^^;
今回、新たにお見せできたのは下記の項目です。
・お湯と水が供給できる混合栓の装備
・電気自動車専用のEV200ボルトコンセントの装備
・オイルダンパーでスムーズに開閉する郵便取り出し口
・LED8灯を使った足下灯
なかでも、「水+お湯+EV200ボルト」は業界初! 多くの来場者の方から、「え〜、こんなのあったのですか」「こんな製品がほしかった」「もう販売しているのですか?」といった数々の反響をいただきました。
でも、量産機を展示したもののカタログは間に合いませんでした。正式出荷開始は年明け早々の、2011年1月からの予定です。
来週、再来週に東京ビッグサイトで開催される表題の展示会に出展します。
「日経住まいのリフォーム博」は11月12日〜14日まで、土日をはさむため、休日にゆっくり見学いただけます。しかも入場無料。
展示品は、クッキンガーデンセットプランの4坪タイプと、新商品のエネルギーポストです。このエネルギーポスト、最新の電気自動車を意識したものですが、なんと、水とお湯がでます! たぶん、世界初。EVの普及にはまだ時間がかかりそう。なので、あるようでなかった「水、お湯、電気」をポストにまとめてみましたという商品です^^
このエネルギーポストの小型の通称「チビスケ」、庭でも便利ですよ。庭でIHを使うとほんとうに快適です。また、ペットのシャンプーにお湯がでると、きっとワンちゃんも喜ぶんじゃないかと思います。
それから、「インテリアフェスティバル」でも、キッチンゾーンのど真ん中にどーんとセットプランの4坪タイプを展示します。キッチンをご検討中の皆様も、ぜひ、お越し下さい。
なお、展示会の詳細は、こちらの「お知らせ」をご覧下さい。期間中ほぼ全日、わたしも出展中です(笑)。
今回のイベントは、日常的な身近な庭が、家族の団らんに役立つことを実際に体験していただくことでした。そこには当然のことながら、子どももお年寄りもいてほしい。もちろん、素敵なミセスも^^;
でも、新築される住宅のほとんどの庭は活用されていません。「ウチの庭は狭すぎて」多くの方がそう言います。実際、都市周辺に建設される戸建て住宅は、グーグルアースなどで上空から眺めると、ほんとに狭隘なケージのように見えがちです。
でも、その小さな庭が、たとえ3m角ほどのものであっても、家族のためのくつろぎの空間として十分に活用することができます。天気のいい日には家族でのちょっとしたお茶や食事に、プランターを置けば小さな菜園で野菜や花を育てることができます。そこには、食育や植育、そして家族の豊な生活があります。
今回のイベントがそんな庭の活用に向けて、少しでもお役に立てたとすれば、ほんとうにうれしい限りです。
ご参加いただきましたMORIKAZEの皆さん、そして関係者の皆さん、ほんとうにありがとうございました。