え、なんで甲殻類? はじめてのコンクリートは実にオドロキの練り物でした。何しろコンクリートなど扱ったことがありません。セメント袋は買ってみたものの、実感がわかないのです。
そんななか、最初に取り組んだのは、菜園側に積み上げた土が溢れないようにするための擁壁づくりです。といっても、既設の境界ブロックにブロックを二段継ぎ足すだけです。そのときモルタルが余り、肥料袋に廃棄しました。翌日その袋詰めのモルタルを見てビックリ。当然のことながらカチンコチンに固まっています。そのとき、なぜか興味がわいてビニール袋をはがしてみると、なんと膨らみや皺が見事に再現された、袋のオブジェができているではありませんか。
「う〜ん、入れ物次第でコンクリートはどんな形にでもなる! 」 その瞬間、冗談抜きに、ビニール遊具を買いに行こうと思いました。買いませんでしたが(^^;)。何事もそうですが、物事が腑に落ちた瞬間というのはほんとうにすばらしい。アルキメデスの「ユーレカ!!」でなくったって(笑)。
それ以来、地面に格子を作るのは、実は格子ではなく枠を作ることだ、と思うようになりました。おそらくビニール袋のオブジェの経験がなかったら、下の写真のような枠を作る根気は続かなかったかもしれません。
写真の木枠の幅は10センチ間隔で、木枠の縦横に鉄筋が通してあります。つまり、外観は格子ですが、構造的には網状です。この網が地面を掘り下げた粘土層に被さるわけです。その状態で枠にコンクリート(正確には砂とセメントのモルタルです)を流し込めば、暗渠を覆うコンクリートの格子網ができあがるとうわけです。
コンクリートが固まったら木枠を取り除き、隙間にバラスを詰めれば、目的とするコンクリートとバラスのテラス(?)が出来上がりです。バラスのおかげで排水は抜群な上に、鉄筋のおかげで4年近くを経過したいまでも、格子にひび割れは入っていません。