ウッドデッキを計画するとき最初に思い浮かんだのは、木の種類と入手経路でした。いかにすばらしい木でも簡単に手に入らなければこまります。幸い、2004年当時すでにインターネットは実用域に達していました。そんななかで出会ったのが、山梨県にある木工ランドでした。
このお店は、当時からかなり熱心に手作りのウッドデッキに必要なノウハウを 公開し、材料も豊富に取りそろえていました。そのころ中心的に扱われていたのがセランガンバツとWRC(ウエスタンレッドシダー)でした。前者の方が高価でしたが耐腐食性にまさるように思え、木部は基本的にセランガンバツで構成することにしました。
その後、ウリン、イペなどもインターネット上で見かけるようになり、材料の特徴や性質を調べてみたところ、腐食、割れ、反りなど総合的にセランガンバツが優れているとの見通しが得られました。
しかし、欠点もあります。板の表面がササクレ立ち、素足で歩くと危険だという指摘があったのです。写真左は現在のデッキにできたササクレの例です。こんなササクレに素足がかかったら、ちょっとした災難ですね。その人は、もう二度とお庭には遊びにきてくれないかもしれません(>_<)。もちろん、これほどのササクレは例外で、その他は4年を経過したいまでも写真右の状態を保っています。