(上:モクレン、シャラ 下:アジサイ、サンシュユ)
真冬の、でも日差しにどこか春の到来を感じさせる上天気の日曜日、久々に庭に出て植物の観察をしました。庭木はどれも一見、枯れ木の風情ですが、よく見ると、そこかしこに無数の固い新芽が姿をあらわしています。そのいくつかを写真に納めてみました。
モクレンやシャラの芽は繊毛に覆われて、光のなかでキラキラと輝いています。ピスタチオのように割れた固そうなサンシュユも、写真で拡大してみると、なんだか固いコートのような表皮につつまれています。
アジサイの芽に見えるのは若葉の赤ちゃんです。若葉の緑が、まるでゼリーのようです。柔らかく形成されつつある葉脈が胚を思わせます。写真にはありませんが、ユキヤナギはもうところどころに花を付けていました。
「春よ来い 早く来い
あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒(はなお)の じょじょはいて
おんもへ出たいと 待っている」
冬のなかにいるみいちゃんが、いまさらのように思い浮かびます。もうすぐ春ですね。春の香りのなかで庭ゴハンのできる休日が待ち遠しい。